フィリッポ=ブルネレスキが設計した大円蓋で有名な、サンタマリアデルフィオーレ大聖堂。「花の聖母マリア教会」、フィレンツェ市街の中心に位置する教会です。
大聖堂の前には洗礼堂。横に見えるは、ルネサンス期のフィレンツェ派の画家ジォットが設計した鐘楼。数百年を経た今でも、時を告げる為鳴り響く鐘の音は、最盛期のフィレンツェの力を物語っているようでした。
洗礼堂の内部の様子。内部も豪華ですが、北側の扉はギベルティが製作し、ミケランジェロが「天国への扉」と評した扉。ただし今は日本人が寄贈したレプリカだそうです。
ドゥオモ博物館には、ミケランジェロの未完成「ピエタ」も有りました。どちらのマリアかは解りませんが、奥の女性像やキリストの細部が未完です。
さて、運動不足と歳を省みず大円蓋に登って見ることにしました。小一時間くらいは順番待ち。
これくらいの階段を上ります、急だわ狭いわ、登り下りが途中同じだわ… 通路が極端に細い場所があり、前から来た恰幅の良い女性に押しつぶされそうになるわ、もう散々でしたが…
途中で、大聖堂内部を上から見ることが出来ます。立ち止まれないので、歩きながら撮影、その上アクリル板越しなので良くない写真です。
流石に天井が近い、これも歩きながらです。息も絶え絶え、半死半生になりながらも大円蓋部分まで到着、円蓋のぐるりに幅1メートル足らずの通路、高所恐怖症では無いですが、思わず足が震えました…
これは南、ヴェッキオ宮が右手に、サンタクローチェ教会が写真中央に見えます。
これは北ですね。サヴォナローラが居住したことで有名な、サンマルコ修道院が真ん中左です。
これは東向き、サンタクローチェ教会が右手に見えてます。死ぬほど疲れましたけど、まるで全体が美術館のようなこの街を一望できました。
ここにいたわけです、そりゃ恐い…。因みにてっぺんの球は若きダヴィンチも働いていた、ルネサンス期の画家・彫刻家のギルランダイオの工房が作成したものだそうです。
おまけ。フィリッポ=ブルレネスキ像、大円蓋を見上げるように置かれていました。手に持っているのは、大円蓋建設実現を危ぶむ都市参事員に、可能であることを説明するために用いた「タマゴの殻」であるかどうかは、確認していません…