名前はテオドシウスですが
東ローマ帝国の首都、コンスタンティノープルを守る壁こそテオドシウスの城壁。
小説やゲームなどでも取り上げられてますから、名前くらい目にしたことがあるんじゃないでしょうか。
ただ高校世界史で習う「キリスト教を国教化」したテオドシウス1世ではなくて、孫のテオドシウス2世時代に建設された城壁です。
都市側から見て12メートルの内壁・その外側に8.5メートルの外壁・更に2メートルの胸壁と濠。
建設当時には火砲が存在しないので、騎兵・歩兵が超えられないよう高い壁が築かれました。
確かに石を飛ばすカタパルトなどはありましたが大がかりで、しかも数十キロの石を飛ばせるだけです。
ゲルマン人や遊牧民の攻撃に対しては、その無類の防御力を遺憾なく発揮できたでしょう。
東ローマ帝国を1000年帝国たらしめた、物理的要因の一つだと思います。
エディルネ門
テオドシウスの城壁には、通行の為に10の大門が設けられていたそうです。
今回はコーラ〔カーリエ〕博物館にも足をのばすつもりでしたので、エディルネ門に行きました。
スルタンアフメッドからトラムとバスを乗り継いで行ったのですがGoogle頼みで駅名すら覚えてません、やれやれです・・・
オスマン帝国の首都であったエディルネ、ローマ帝国時代のハドリアノポリス〔アドリアノープル〕に続く門であったことからその名があります。
門自体いつ頃の修復なのか定かではないのですが、周辺は修復が及んでいません。
ふと写真を撮っていて気付きました。
「あれ? 上に人がいる!」
こうなったらどこから登れるか探しますよね、それが人ってもんですよね。
ただ私高所恐怖症気味なんですけどね・・・