イタリアに着いたその日の夕方、メトロに乗りオッタヴィアーノ駅で下車してバチカンへ。日本でバチカン博物館の夜間開館のチケットを取っていたからなんですが、流石にハードスケジュールでした。
使徒ペテロが殉教したと伝わる地に建つカトリックの総本山、サンピエトロ大聖堂。ブラマンテが手がけ、ラファエロが引き継ぎ、ミケランジェロも携わった、ルネサンス期を代表する建築物。手前の広場はバロックの巨匠ベルニーニの設計だそうです。
16世紀後半に教皇シクストゥス5世が、サンピエトロの南から広場中央に移動させたオベリスク。元々はローマ時代にエジプトより運び込まれ、ローマの北西に位置した練兵場カンプス=マルティウスに建てられたものです。
ミケランジェロがデザインしたという、スイス人衛兵の制服。1500年代、神聖ローマ皇帝カール5世の軍隊によってローマが略奪・破壊された、いわゆるサッコ=ディ=ローマの際に教皇を守って全滅したのがスイス人傭兵だったことから、それ以来教皇の衛兵はスイス人が勤めるのが伝統となっています。
入ってすぐ右手、ミケランジェロの有名なピエタが置かれています。ガラスで拝観者とは隔てられていました。昔はガラス無しで見られたようです。
夕方でしたので、大聖堂内部に筋状の太陽光が差し込み、かなり神秘的な雰囲気です。神聖な場所にふさわしい、荘厳な雰囲気が漂っていました。
祭壇ではミサが行われていました。信者ではありませんが、聖歌が響くこの空間には神聖さを感じざるを得ませんでした。
大聖堂内部には数多くの彫刻や、歴代教皇の墓所がありました。
カトリックの聖地に相応しい、光。
疲れていたので、クーポラには上らず、ベルニーニが設計した列柱を越えて、バチカン博物館に向かうため、道を戻ります。
大聖堂の裏手側、バチカン博物館の入り口。少し予約の時間より早かったので、この辺りでブラブラ時間を潰しました。
博物館内部の写真は、教材で使うのでここでは省略。ミケランジェロの「天地創造」「最後の審判」で有名なシスティナ礼拝堂は写真撮影禁止、残念でした。
教皇の紋章。上に見えるのが教皇の三重冠と使徒ペテロから引き継いだとされる鍵です。
博物館の中庭では、コンサート。
有名な螺旋階段を通り抜け、出口へ。
入り口と同じ場所に戻ってきました。辺りはすっかり夜です。