メワール王国
メワール王国は世界史で習う、ラージプート諸王国の一つです。
ほったらかしだった写真の整理を最近始め、思い出すのはウダイプル街中のプレハブのような店舗で貴金属を扱っていた爺さんの事です。牛に追いかけられ、逃げ込んだ先が爺さんの店舗でした。
昔この地にあったメワール王国が、首都チットールガルでアクバルのムガル帝国軍と戦って破れたこと。それでもマハーラーナ、訳せば「大いなる武」つまり武王でメワール王は特別にこう呼ばれる、は屈しなかった事。チットールガルが陥落した後、このウダイプルに都を遷した事。店舗の後ろのチャイ屋からチャイを二つ取り、それをすすりながら話してくれました。
話を聞き終わってインド帝国時代の銀貨を一枚買い「チャイ代も払うよ」と言うと「それに含まれてるよ」とニヤリと笑い銀貨を指した、その仕草まで思い出しました。
彼の「メワール」「マハーラーナ」には、大きな誇りが感じられ好ましく思いました。美しい町ウダイプル、この爺さんの誇りが、より一層私の記憶の中でこの町を美しく思い出させます。
※注 ウダイプルは美しい町ですが、それでもインドです。物価が安いためか西洋のバカンス客も多かったですが、それでもインドなのです。誤解無きように…