テオドリックの墓

ラヴェンナには、西ローマ帝国を滅ぼしたオドアケルを討ち、イタリアに東ゴート王国を建てたテオドリックの墓があります。

サンヴィターレの方角とは反対側に歩かなければならないので、ラヴェンナ観光の一番最後に訪れました。チケット売り場と売店が同じ、観光客もごく僅かしかいません。

他に客が居ない売店で、売り子の若いお姉さんが調子の悪いチケット印刷機を「Sorry」と微笑みながら、すごい勢いでガンガン叩いていました。叩けば治るって万国共通なのねと思うより、軽い恐怖を感じてましたけどね・・・

RA, Ravenna, Via delle Industrie, テオドリック廟

 

これが東ゴート王、テオドリックの墓。当時、ローマは最早イタリアの中心ではありませんでした。ここラヴェンナが当時の中心地。ドーム型の屋根は一枚岩から切り出された物だそうですが、イタリアを征服した王の墓にしては装飾も見えずとても質素です。

 

二階内部、あるのはこれだけです。これはテオドリックの石棺だそうですが、特別に棺としてあつらえたものでは無いそうです。大理石の水桶、もしくは浴槽のようなものを流用して用いたようです。室内にも装飾はありません。もしかしたら剥ぎ取られているのかも知れませんが、それにしても大変質素なものでした。

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テオドリックの棺

Updated: 2018年11月14日 — 8:30 PM