さて、火曜日にヴェルサイユリベンジです。混むと聞いていたので早めに起きて9時過ぎに到着しました。最寄り駅Versailles Rive Droitから徒歩で向かう途中、馬を慣らしているのに出くわすなど旅先らしい雰囲気です。
と・こ・ろ・が、いざヴェルサイユに着いてみると昨日のあの閑散っぷりがまるでウソのようです。結局、1時間少々並びました。これだけの人数が居るにもかかわらずセキュリティチェックが一カ所しかないことが大きな問題です。ここではチケット売り場が外に有るので、「印籠」パリミュージアムパスも通じません。あと中国人ツアー客も大量に増えているのでしょう。しかも順番を抜かす、騒ぐとマナーがとてもよろしくない・・・
愚痴はそのくらいにしておいて、ヴェルサイユ宮殿正面。元々、ルイ13世がこの地に建てた狩猟用の館がヴェルサイユの始まり。ルイ13世時代に館を宮殿に改築し、ルイ14世がその宮殿を核に、拡張増築したものが現在のヴェルサイユ宮殿です。
詳しくはGoogleがつくったらしい「Versailles 3D」を見てください。宮殿内部の博物館で放送しているものと同じですから、事前に見ていけばよく解ると思います。
写真向かって右手に、鏡の間・王の寝室への入り口があります。ここでも行列が出来ていますが、行列は音声ガイドの機械を借りるためなので要らない方は空いているところからさっさと入ってしまいましょう。
だがしかし、礼儀を重んじる私?はそちらの入り口には向かわず、まず上の写真で一番奥まったところ、宮殿正面の入り口から攻めてみることにしました。一階の王の親族・愛妾達が住んだアパルトマンへの入口です。赤矢印の一階部分がそのアパルトマンの位置です。
この入り口からは、まず王の寝室や鏡の間の真下の部屋に入ります。
この間から、アパルトマンへ。元々はルイ14世の風呂が有った場所のようです。王は風呂嫌いであったと聞いていたので意外でした。
最初はルイ14世の愛妾モンテスパン夫人のアパルトマンだったようですが、時代が移り変わる毎に住民も移り変わったようです。このアパルトマンに住んだ人物の説明が壁に掛かっていましたが、解りにくいので赤で説明を入れてみました。
最初はヴィクトワール、ルイ15世の息女が革命まで住んでいたアパルトマンです。
撤去されていますが、元々は第一控えの間に八角形の大理石浴槽があったようです。NHK「世界遺産100」で放送されていた通り、全て手入れがなされているようで、全ての時計が正確な時を刻んでいました。
続いてルイ15世息女アデラィードの居室群。この居室群にある寝室はアデラィード王女以前、ポンパドゥール夫人の寝室であったようで、彼女はここで息を引き取ったのだとか。射手の間は衛兵の詰め所であったそうです。ここだけだまし絵で装飾が違いますね。
人物画が数多く掛かっていましたが、全員知ってるわけでもないし、ほぼ全員が親族です。誰が誰か解らず、説明書きもフランス語、もう判じ物のような感じでした。音声ガイドは有った方が良いかも知れません。
このアパルトマンと対になって南翼の方にも王太子のアパルトマンが有るそうなのですが、数日前に専門のガイドを予約せねばならない、とのことで残念ですが見られませんでした。
この後、イートイン形式の食堂でマカロンなどを貪り食い鋭気を養ってからいよいよ鏡の間、王の寝室へ向かいます。続く・・・