高校世界史の「゠」と「・」

高校世界史の「゠」と「・」

高校世界史で、最初に疑問に思うのが「」と「」の使い分けかも知れません。

特にテストで筆答を求められた際、どちらを使えばいいのか質問があったりもします。

 

なので今回は、「゠」と「・」の役割について確認しておくことにします。

「゠」と「・」とは

「゠」 名前に使われる記号は二重ハイフン、パソコンで扱うときは半角文字です。

「・」 中点です。こちらは半角全角両方とも用いるようです。

 

ただ「゠」は、数学の「=」〔等号〕とよく似た形です。

通常使うAtokなどの変換では容易に呼び出せませんし、そのうえ対応する文字フォントが必要です。

なので私も半角等号で代用する場合が多いですし、他の印刷物・プリントを見ても半角全角等号両方混在もよく見ます。

 

更にペンで記入するのであれば、二重ハイフンも等号も半角も全角も関係有りませんし、選択肢を選ぶ場合もそうでしょう。

よって「゠」と「・」の違いについてを考えていきましょう。

例を挙げましょう。

 

この人物を例にとって、最も多く採用されている山川出版社『詳説世界史B』ではどう書かれているか見てみましょう。

チンギス゠ハンです。

多分二重ハイフンです、最近老眼なので自信はありません、半角等号かも知れません。

 

一方同社の『世界史小辞典 改訂新版(2004年発行)』では何と書かれているでしょうか。

チンギス・カンなんです。

 

歴史教科書最大手である出版社なんだからそこは統一しようやと思ったりするのですが、この差異に使い分けのヒントがありそうです。

結局

山川出版社の小辞典では「一つの名前の並列は「・」で区切る」でした。

ということは、一般的には「・」だが教科書は敢えて「゠」を使用している」と推測できます。

 

通常の例で言うと「゠」は Charles Louis-Napoléon Bonaparte のような「LouisとNapoléonは一語ですよ」と連結してある「ハイフン」の代わりに用いられ「シャルル・ルイ゠ナポレオン・ボナパルト」と書き表します。

 

それでは、なぜ教科書では「・」ではなくて「=」なのか。

ここからは類推ですが「一つか並列かが解りにくいから」ではないかと思います。

 

シャルル・ルイ゠ナポレオン・ボナパルトでは「一人の名前なのか、シャルルとルイ゠ナポレオンとボナパルトの三人の名前なのか、初学者が間違えるかもしれない」からでしょう。

なので、敢えて複合語を表す二重ハイフンもしくは半角等号で繋いで「シャルル゠ルイ゠ナポレオン゠ボナパルト」と表記しているのだと思われます。

 

まあ厳密な翻訳の規則も無いようなのですが、不親切なのは教科書にこの説明が全く無いことですね。

 

無論テストの際にはどちらを書いても構いませんし、空白を空けて書くのもありでしょう。

「ウマイヤ=モスク」「クトゥブ=ミナール」なら「ウマイヤモスク」「クトゥブミナール」でも可だと思います。

これでバツはありえません。

Atokで「゠」を入力するには

ついでにAtokで「゠」を入力する手順です。

ブログ書いちゃった以上、プリントの「=」は訂正しとこかなと思ったついでです。

IMEは使ってないので解りません・・・

 


Atokアイコン

まずWindows画面右下の「Atokアイコン」を右クリック。

 

Atokメニュー

「Atokメニュー」をクリックします。

 

Atok文字パレット

次にAtokメニューから「文字パレット」を選択します。

 

Unicode表

文字パレットで「Unicode表」タブと見出し「片仮名」を選択。

すると二重ハイフンがでてきます。

 

まあここまで手間をかけて見合った効果があるかと言われると、正直半角等号でいいんじゃないでしょうか。

単語登録

単語登録をしておけば、変換で呼び出すことも可能です。

 

一太郎単語登録

「゠」をマウスで選択してから、「ツール」から「単語登録」を選択。

 

一太郎単語登録ウィンドウ

単語登録のウィンドウで設定してやれば、「にじゅうはいふん」で「゠」が変換できるようになります。

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