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「9世紀の出来事」 模試の復習

マーク模試なんて

「マーク模試なんてハナ○ソ」と連呼しているだけなら、とてつもない反感を買いそうなので少し解説をしてみることにしました。

新シリーズ「模試」解説をはじめます。

但し、暇な時だけの不定期更新です。

出題「9世紀の出来事」について正文を選べ

1.ヴェルダン条約とメルセン条約でフランク王国分割

2.ウィリアム1世がノヴゴロド公国を建国

3.ハルシャ=ヴァルダナが北インド統一

4.鎌倉幕府滅亡、南北朝の争乱

考えるまでも無く

この問題の正解は「1」です。

ヴェルダン条約(843)とメルセン条約(870)でフランク王国が三分割され、フランス・イタリア・ドイツの祖形ができたのが9世紀です。

カロリング朝フランク王国のカールの皇帝戴冠が800年のクリスマスであることを考えれば、年代が解らなくても簡単に答えられるでしょう。

ですが、他の選択肢が「なぜ間違いなのか」を確認する事が、入試対策では重要です。

2~4の確認

選択肢2はノヴゴロド公国の成立が9世紀半ばとされているので正しいですが、建国者はルーシ〔ルス〕の首長リューリクだとされています。

英語読みのウィリアム1世ならノルマンディー公国のウィレムでしょうから、ここが違うので誤りです。

なるほど、模試を作成した河○塾は「ノヴゴロド公国の成立年代」を問う事は、センター内容としては少々難しいと考えているようです。これには同意できます。

 

選択肢3のハルシャ=ヴァルダナはインドのヴァルダナ朝創始者。中国からインドに渡り、ハルシャ=ヴァルダナの手厚い保護を受けた僧は玄奘三蔵です。

玄奘が国禁を破り旅立った時も、帰ってきた時も唐の皇帝は第二代目太宗李世民でした。

これでは7世紀以外に考えられません。よって誤り。

 

選択肢4は「なんで日本史?」と声が聞こえるようですが、過去のセンター世界史Bで「12世紀の出来事」を問う出題が有り「鎌倉幕府の成立」が正解だったことがありました。

山川教科書『詳説世界史B』に記載のある内容は、日本史内容といえどセンター対策で見過ごすことはできません。

鎌倉幕府の成立自体が1192年、滅亡が1333年、最近は変わっているようです。

頼朝右近衛大将就任で政所設置がだとか、義経追捕使を置いたときがだとか、昔から言われていましたので、世界史ではどうでもいいです。と言うか「幕府権力構造の実質的成立」を言わず年代だけなら、日本史でもどうでも良いと思いますが。

話がちょっと逸れましたが、これも誤りですね。

仔細に検討すること

その選択肢が「なぜ正解か」「なぜ間違いか」を細かく検討すること、これがセンター対策の近道です。

所詮「教科書クイズ」ですから、出題できる範囲は限られています。

上で見たように「これはちょっと難しすぎる」と言う判断も、「教科書記載の日本史は注意」と言う判断も、過去問や模試の検討から得られるものです。

なので過去問や模試を検討していくと、次の模試やセンター本番でも似たような問題に遭遇することになるはずです。

これがセンターのみならず、入試全般の高得点への近道です。

このシリーズ、暇な時に続けてみます。

Updated: 2016年10月25日 — 10:17 PM

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