橘の高校世界史

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アラビア語 サラームとイスラムとアスラマ

イスラム

まず入試に必要な事だけ言っておきます。中東のあの辺りで話されていた言葉は、「ヒッタイトはインド=ヨーロッパ」のような断りが無い限りセム系です。なのでアラビア語も勿論セム語系、ヘブライ語もそうです。

ただし、シュメール語は不詳です。日本語のような膠着語だそうです。単語と単語を助詞でひっつける、そういう言葉です。膠着の「膠」は「にかわ」で、動物から取られたコラーゲンの事、接着剤として使われます。

ここからが今回の本題です。「イスラムってどういう意味」と質問され「絶対帰依」と答えようとしたとき、頭の中で「あれ、イスラムとムスリムって似てるよな、言語的にどういう繋がりなんだろう」と前々から思っていた事がふと過ぎりました。

ですが英語も無理な私が、アラビア語は到底無理です。更に助っ人も見つかるとは思えませんので、インターネットに頼ることにしました。ちょっとアヤシイページから阪大の独習プログラム、毎回登場のグーグル先生まで総動員です。

解ったのは、ヒエログリフと同じく子音のみ表記すること、母音は現代では上や下に記号を振って表したりすること、コーランの時代には一切の補助記号は無かったこと、セム語系の単語なので多くは子音三つから成り立つこと、でした。

「平安」を意味するサラームはアルファベット表記だと「SLM」を現すアラビア文字から成り立ちます。「SaLaMu」の母音は表記しない、もしくは上下の記号で表します。なのでアスラマ〔譲り渡す〕やアル=イスラム〔絶対帰依 イスラム教〕、ムスリム〔帰依する者 男性〕と綴りがほぼ同じです。

イスラム圏の挨拶でよく使うサラームはアスラマと同根語、ただし派生語では無いようです。アスラマの「神に全てを譲り渡す」から名詞的な「イスラム 絶対帰依」とムスリム「絶対帰依する者」に変化しているようです。

他にも世界史に出てくる用語では、バグダードの正式名「マディーナアッサラーム」は「マディーナ〔町〕 アル サラーム〔平安〕」でなるほど「平安の都」です。ムハンマドが聖遷したヤスリブは「メディナ」と表記されますが正しくは「マディーナ〔町〕」で、「マディーナアッサラーム」と同じなんですね。

知りたいと思うこと、知ったときの喜び、これは何ものにも代えがたいです。

Updated: 2015年2月15日 — 9:46 PM

3 Comments

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  1. では『メディナに移住』って言うのは『町に移住』ってことになりますよね…?メディナっていう名前の土地だと思ってたんですけど…
    どういうことなんですかね…?

    1. メディナの本来の名前は「ヤスリブ」なんだそうです。確かに「メディナに移住」をそのまま受け取ると「町に移住」になってしまいますね。ここからは推測なんですが、日本で「京」と言えば「京都」を思い浮かべる人、多いんじゃ無いでしょうか。「予言者の町」もイスラム圏ではそれと同じような使われ方をしているのでは、と思います。「町」と言えば「予言者の町」、機会が有ればイスラム教徒の方に「アル=マディーナ」で何を連想するか聞いてみたいと思います。

      1. なるほど!京都は確かに日本語を勉強する方は『皇居のある土地の都』??えっ??
        ってなるかもしれないですね!定着しすぎたら違和感感じなくなるって感じですかね!
        ありがとうございました!

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