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ヨーロッパ国王の数え方

ヨーロッパの個人名は、聖人に因んだものなど非常に数が少なくすぐに被ってしまいます。なので国王も「ルイ14世」などと、「名前と何番目か」を併せて書かれます。

今回は、そのルールについてです。

ご存知の通り、ルイ14世は「ルイという名前の王で14番目」です。ここで覚えて置いて欲しいことは「フランス国王でルイと言う名前の14番目」だということです。

ここで言うフランスはカロリング朝フランク王国を含みますから、カール大帝の息子、ルードヴィッヒ1世がルイ1世です。フランス語風に読み、ルードヴィッヒを「ルイ1世」とカウントし、以降西フランク、ユーグ=カペーの即位で誕生したフランス王国を通じてカウントしていきます。

神聖ローマ皇帝カール5世は「ハプスブルク朝でカールの5番目」ではなく、「神聖ローマ皇帝でカールの5番目」です。「金印勅書」のカール4世とは違う家系になります。因みにカール4世はルクセンブルク家出身です。

マリア=テレジアの父、カール6世はハプスブルク家、マリア=テレジアがハプスブルク家を相続する際に起こったオーストリア継承戦争の際、一時神聖ローマ皇帝に即位したカール7世はヴィッテルスバッハ家です。ここは世界史では範囲外ですけれど。

他にも、スペイン継承戦争でスペイン国王になったルイ14世の孫「フェリペ5世」は「スペインブルボン朝でフェリペの5番目」ではなくて「スペイン王国でフェリペの5番目」になります。

そこで、この質問に答えてください。「ヴァロア朝は、フランソワ1世、その息子がアンリ2世、その息子がフランソワ〔 〕世とシャルル〔 〕世とアンリ〔 〕と続いたが、ヴァロア朝は断絶」

〔 〕に入る数字はなんでしょう。2・9・3ですよね。

百年戦争に勝ったのがシャルル7世、少し難しいですがイタリア戦争はじめたのがシャルル8世、続いてはフランソワ1世の家系、その後にブルボン朝はアンリ4世・ルイ13・14・15・16で王政復古のルイ18と来て、次の国王がシャルル10世。七月革命でオルレアン朝のルイ=フィリップ。これしか世界史では習いません。

そこから考えれば、フランソワは2で終わり、シャルルは10の前だから9、アンリは2の後で4の前だから3、他は入らないですね。

マニアックだとか知らないと言う前に、原則を知った上で多角的に考えてみましょう。丸暗記は一番効率が悪い方法だと思いますよ。

Updated: 2015年9月29日 — 12:51 AM

3 Comments

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  1. 欧州の歴史的人物は、姓・名字という概念に乏しいのか、どこまでが個人名でどこまでが家名なのかよく分からんのがありますね。一番分からんのが、ジョヴァンニ・ピコ・デラ・ミランドラ。どうやらピコが姓のようですが。ウィリアム・オヴ・オッカムは、オッカムのウィリアムだし(韓国語のNAVER翻訳では、まさに、それを韓国語訳したのが出ます)、レオナルド・ダ・ヴィンチも同様。王室も姓があるはずですが、テストでは○○朝という問題意外では、そこまで書くことを求めていないし。英国王の姓がプランタジネットでなくなったのはヘンリ7世からでよいのかな?

    1. ラテン人貴族には姓と名字に当たるものはありましたが、ラテン人平民には姓に当たるものは無かったと記憶しています。ガイウス=マリウスには無かったようです。ゲルマン人にも無かったと記憶しています。カロリング家のカロリング自体、カール=マルテルのカールからですし、マルテルも斧の意味だったように思います。CSの「クラシックカーディーラーズ」に出てくる英国人司会者のMike Brewerや米大統領Woodrow Wilson、現英国王家ウィンザー家や英国貴族のマウントパッテンのように、職業やらWilliam sonがつく、地名が多いのはそのせいでは無いでしょうか。ここからは推測ですが、プランタジネットも姓では無いのでは、と思います。この辺りは調べないと解りません^^;

  2. プランタジネットが姓でランカスターやヨークは名字だと思っていました。最も、そういう区分を西洋に当てはめるわけにはいかないかな?

    「オッカムのかみそり」(論証に無駄なことは極力省け)という言葉があるように、あたかも姓であるかのようにされたり、「ダ=ヴィンチ」が姓であるかのようにされることがありますね(テストで、レオナルドのことを「ダ=ヴィンチ」と書いたら○だろうか?)。ダンテ、ミケランジェロなど、イタリア人は個人名だけで表記することが多い(彼らの姓は知らないが)。などなど。人名とは何かを考えると面白いです。私のサイトに書いた「ナセル」や「フセイン」も変ですし。

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